多くの飼い主さんは、「訓練」と「しつけ」を一緒だと認識されていらっしゃる方がほとんどです。 しかし、この２つには大きな違いがあります。
まず、「訓練」とは、ワンちゃんの気持ちを変える作業です。
飼い主さんの言う事を「聞きたい」と言う気持ちを引き出してあげないといけません。人間でも同じではないでしょうか。
強制的に行動させられることと、自らの意志で行動することでは喜びの度合いや精神的ストレスが180度異なります。
愛犬も同じです。感情やストレスを持って生きています。
おやつで言うことを聞かせるだけだと、オヤツが無いと言うことを聞かないと 言うことになりかねません。

ですから、ただ 「オスワリ ・ フセ ・ マテ」などが出来る＝おりこうさんとは限らない訳です。
愛犬が、どのような「気持ち」で行動しているのか、が重要です。
自ら言うことを聞きたいと言う気持ちになれば、「しつけ」も教えやすいでしょう。

次に、「しつけ」とは、それぞれの家庭の中の「ルールを教える」ことです。
人間の世界で生きていくためには、ルールが必要になります。 ルールがなければ、愛犬は自分勝手な行動を取ってしまい、
•チャイムに吠える
•知人、友人に吠える
•人に飛びつく
などの行動を起こしてしまいます。 愛犬にとって住みよい環境にして上げるには、ルールを教えてあげることです。
そうすることで、人も犬も快適に暮らせるようになるでしょう。

【経歴】
●1973年：山形県米沢市に生まれる
●1994年：青山ケンネルカレッジ 動物飼育管理学科に入学。
動物の飼育・健康管理・病気について学ぶ。
●1995年：(有)西多摩畜犬入社
"褒めて教える"ヨーロッパスタイルの訓練法を厳しい所長の下、7年間修行をする。
●1999年：社団法人ジャパンケネルクラブ公認訓練士免許取得
●2002年：ワタナベ・ドッグ・トレーニング独立開業